(^p^)ブログ

いろいろ書いていくとおもうよ

筑波大学編入体験記

平成29年度の

筑波大学情報学群情報メディア創成学類編入学試験に合格しました。

編入を志す高専生、大学生、短大生etc.の為に僕の体験談を書いていこうとおもいます。
参考になれば幸いです。
 
 
 

・スペック

某私立大学機械系学科3年
TOEIC:575→690
プログラミング:Cは講義の課題をこなせる程度、pythonは独学でかじった程度
 
 

・受けようと思った経緯

大学受験の際、「就職のよさの割に入試難易度が低い」という理由だけで、適性や科目の得意不得意を考えずに機械系を選択。
もちろんその甘い考えでは第一志望には受かるはずもなく、不合格
 
滑り止めとして今の大学へ入学。
「この大学で頑張ろう」と意気込んだものの、機械系の勉強がどうも肌に合わず、低空飛行をずるずる続けていきました。
 
 
2年の秋に編入という手段を知り、
「どうせこのままここで過ごしても腐っていくだけだ、少しでも興味のあることを勉強しに行くのに編入という手段はありかもしれない」
と編入試験を志すことに。
 
専攻は
数学は割と得意でプログラミングが苦手では無かったのと、機械学習やデータサイエンスに興味があったため
情報系を選択。
いろいろとリサーチした結果、
筑波大学に志望校を決定。
筑波は編入に寛容な大学であり、
情報系の幅広い研究を行っていることに魅力を感じていました。
 
 
 
編入試験は情報メディア創成学類の場合、英語(TOEIC)、数学(微積分、線形代数)、情報基礎の3科目で判定。
 
初めは知識情報図書館学類との併願も考えていましたが、こちらは面接があるのと(コミュ障^p^、特に何か実績があるわけではない)、図書館の勉強にあまり魅力を感じなかったので出願しませんでした。
 
 
 
 
 

・各科目の勉強

 
・英語
大学受験英語TOEICの勉強はかなり質が違うので、TOEIC用に対策を心がけたほうがよいです。
TOEICの公式アプリ?や
公式問題集を繰り返し解いてTOEICの形式に慣れることを意識して勉強しました。
 
大学受験を経験した人ならリーディングはある程度出来ると思うので、
点数を伸ばしたいときはリスニングを重視するといいと思います、
聞き取れれば簡単な問題が多いと思うので
 
筑波情報ではTOEIC730が100点満点計算になっていたので、690を取れた時点で勉強をやめました。
 
まともに勉強した期間は2週間も無いような気がします
 
ちなみにTOEIC690だと100点満点中94点くらい取れているみたいです。
計算式がどうなってるのかはわかりませんが
650で90点、580で80点が取れる感じだと思います
 
 
使った参考書など
・DUO3.0(大学受験の際使っていたのでパラパラ読む程度)
TOEIC公式問題集6
TOEICの公式アプリ
 
 
 
 
数学
筑波情報の数学は大問が2つで
1が微積分、2が線形代数となっています。
微積分も線形代数も一年生の時講義で習っていましたが、ところどころ習ってない範囲があったのでその部分は独学でやりました。
 
最初は基礎固めの為に
編入数学徹底研究をやりました。
例題を解きつつ、わからないところがあれば
マセマのキャンパスゼミで見る、という方式を取っていました。
 
徹底研究をやり終えたら、編入数学徹底演習で問題演習を行いました。
受験範囲を1周、よく出そうな分野は2周半くらいやりました。
 
このとき意識したのは「なるべく自力で解く」という事です。
わからない部分があれば、まず頭の中で考え、
それでもわからなかったらマセマや徹底研究の当該分野を読み、
それでもわからなかったら答えを見る、という風にしていました。
 
こういう心がけのおかげで、未知の問題への対応力がついたのだと思います。
 
 
また、出そうな分野については
筑波大の過去問がまとめてあるデータベースのサイトを見つけたので、
そこから問題をピックアップして解いていました。
 
 
・使った参考書
マセマキャンパスゼミ(微積線形代数)
筑波の情報科学類で使ってる教科書(名前忘れました(;´Д`A
マセマに載ってなくて重要そうな定理はここから学びました)
徹底研究
徹底演習
筑波大の過去問(10年分相当)
 
 
 
・情報基礎
正直勉強法がわからないまま受験を迎えた感じがあるのであまり参考にならないかもしれません…
 
出題範囲はC言語の基礎とアルゴリズムとデータ構造といった感じです。
アルゴリズムとデータ構造のほうは
ソート、探索、リスト、スタックキュー、木構造、グラフあたり(一般的なアルゴリズムとデータ構造のテキストの範囲)が出ます。
 
C言語の基本はすでに大学の講義でやっていたのでその復習をしつつ、
アルゴリズムとデータ構造の勉強は独学でしていました。
 
 
 
問題演習としては、筑波の編入試験の過去問に加え、筑波大学大学院コンピューターサイエンス専攻の院試の情報基礎を解いていました。
なぜかこちらのほうは問題の形式が同じで簡単なので、形式に慣れる意味では絶好の教材です。(HPに10年分×春入試秋入試の2問分が公開されています)
 
また、解答が無いため自分でプログラムを打ち込んで実行して答えを確かめたりもしていました。
 
情報基礎は
C言語のプログラムの挙動を丁寧に読み取れるかという事が大事ですね。
 
 
 
・使った参考書
 
・明快C言語入門
大学のテキストでした
文法の確認などに使いました。
特にビット演算の問題が出た事があったのでその確認は重点的に行いました。
 
・定本アルゴリズムとデータ構造
非常にわかりやすい本です。
C言語の基礎がわかるようになったらスラスラ読めてきます。オススメ。
 
定本アルゴリズムデータ構造で載っていなかった分野(グラフやトライ木など)はここから補完しました。
また頻出分野である計算量の演習問題が豊富に載っていたのでそれを解いたりしました
 
・過去問(15年分相当)
院試編入ともにh22から解いてました
 
 

受験当日について

 
に泊まっていました。
リラックスするため勉強はせずに部屋でダンスをしてました
 
当日、春日キャンパスには
9時半ちょっと前に着きました。
受験者の8割は既に着席していました。
 
情報メディア創成学類の単願受験者は20人弱、小さめの教室に机5列という感じでした
 
 
 
 

試験

120分間で数学2問と情報基礎2問を解きます。
解答用紙と下書き用紙が4枚ずつ配られます。
 
 
 
 
数学
微分の問題
2)和の極限値
3)ε-δ論法による和の極限値の証明
 
1)しかわかりませんでした。。
 
h28でテイラー展開が出たので今年も出るだろうなと思って対策はしていたものの、2)がわからず撃沈。
焦って和なのに答えを0にしたので部分点すら貰えてないと思います。
 
 
3)もいわゆる編入試験の数学にはあまり出てこない切り口からの出題だったので解けず。
 
3)はあとで大学の講義ノートみたら普通に答え載ってました。。
 
2017/3/28追記:  3)の定理はチェザロ平均というらしいですね。
ググったら出ると思います。
定理の導出の際にε-δ論法が使われているようです。
 
 
わかる人にはわかったであろう問題でした。
点数的には3割くらいでしょうか。
 
 
線形空間の問題
①とは打って変わって解きやすい問題だったように感じました。  
 
 
ベクトル空間Wのベクトル
v1〜vnのノルムが1、任意の2ベクトルの内積が0
(つまり正規直交基底)
 
1)v1〜vnが一次独立であることの証明
2)一次結合で表されたベクトルxのノルム
3)x∈V、VはWの部分空間であることの証明
4)付け加えたベクトルw∈Wとv1〜vnが一次独立であることの証明
 
と証明問題多めでした。
定義に従ってやれば解けない問題ではありませんでした。
こちらは完答、
10割できたと思います。
つまり数学では6〜7割程度の得点になっているはずです。
 
情報基礎
①ソートの問題
ファイルから英語と数学の点数を読み込んで、それを数学の点数の低い順にソートするという問題。
 
 
1)出力する変数の穴埋め
2)swap関数を書く問題
数学の点数が同じ場合に英語点数順で並べるとき、点数比較の関数cmpを書き換える問題
4)分布数え上げソートのトレース
5)分布数え上げソートで英語も点数順にする方法(記述)
6)バブルソートと分布数え上げソートの長所短所(記述)
 
 
分布数え上げソートは定本アルゴリズムとデータ構造のプログラムそのまんま出てました。
 
 
記述はn〜m行で書け
みたいな感じでしたが、いずれもn行で書いた覚えがあります…(苦笑い)
 
出来は細かいところをちょくちょくミスったので8割程度でしょうか
 
 
 
ここ数年異なるデータ構造やアルゴリズムを比較する問題が出ているので、各アルゴリズムとデータ構造の特徴(時間計算量、領域計算量、最悪最良のケースなど)をおさえておくといいと思います。
 
 
②無向グラフを用いたSNSの問題
高専プログラミングコンテストに出た人にとっては簡単なんだろうなあと思いつつ解いてました。
僕には難しかったです。
 
1)頂点に対応する会員とその友人を出力するプログラムの出力
2)グラフの辺を追加する関数の穴埋め
3)無向グラフの領域計算量
4)2名の会員の共通の友人を出力する関数の穴埋め
5)4)の関数の時間計算量の効率を良くするための方法(記述)
6)キューを用いた幅優先探索による
与えられたコストでアクセスできる範囲内に指定の頂点があるかどうかを判定する関数の穴埋め
 
 
数学と情報基礎の①までじっくり解いていたため時間が足りず、
穴埋めはかなり取りこぼしてしまいました…
部分点を考慮してもおそらく4〜5割程度。
 
情報基礎全体では
5〜6割ということになります
 
 
 
ちなみに、情報基礎は院試の問題のテーマが編入試験に出てるという傾向があるように感じました。
 
h27.8月院試:キューによるマージソート→h28.7月編入:キューによる幅優先探索
h27.2月院試:隣接行列を用いた有向グラフの頂点のソート→h27.7月編入:隣接行列を用いた有向グラフの入次数や連結判定、ダイクストラ
 
などなど
なので余力のある人は是非院試の問題もやってみることをおすすめします。
 
 
 

全体

英語9割(94点)
数学6.5割
情報基礎5〜6割
の200〜210点くらいです。
 
 
受験者も多かった上、英語満点の人もたくさんいたようですし、
簡単だったと言ってた人もいたので、完全に落ちたと思ってました。
多分ボーダーすれすれで合格していると思われます。
運が良かったです。
解答に部分点を取ろうとできるだけ多くの情報を解答用紙に貪欲に書いたのが功を奏したと思います。
 

全体を通して

大学3年生というだけあり、学科の勉強もこなしつつの編入勉強はなかなか忙しく、精神的にもきつい思いをしました。
 
ただ、そんな忙しさの中だからこそ、目標点を明確に持ち、どうしたら効率良く目標点にたどり着けるのかを常々考えて勉強していました。
 
実質的な勉強期間は5ヶ月たらずですが、がむしゃらかつ考えて勉強すれば意外となんとかなったみたいです。
 
 
また、モチベーションの管理も非常に大事です。
煮詰まってきて精神がやられそうになったら友達と話してリラックスしたり、だらけそうになった時はやりたい研究分野の本や論文を読んだり…
そういった部分って意外と大事な気がします。
 
 
 
 

終わりに

来年編入を受ける人に向けて
試験を受けに行く大学で本当にやりたいことができるかを今一度考えることをおすすめします。
 
本当にやりたいことをできない大学を受けるためにただでさえ難しい専門科目を勉強し続けるのは思っている以上に辛いものです。
 
特に大学から編入を志す人は「ただ単に学歴を上げたいから」という理由だけで受験するのはおすすめしません。
筑波情報の場合、
ライバルは5年間専門科目を叩き込まれた高専生がほとんどです。
モチベーションもない状態で高専生と勝負できるくらいの能力をつける
ことはかなりしんどいと思います。
 
 
この辺りで筆を置かせてもらいます。
レベルの高い人達からしたら
この程度で偉そうにすんな、チラ裏でやってろ、というかんじですが、
一つの受験体験記ということでお許しください。。。
 


追記:5/10
この度入試の成績開示をしたのでその結果を貼ります。

英語:95
専門:120
得点:215

(数学6.5割
情報5.5割かな?)

こんな得点でも受かるのか!という参考にしてくださいね。